治す覚悟

私は、摂食障害になってから、
摂食障害に頼りながら、なんとか生きていました。
過食嘔吐に助けられ、
依存し、
時には楽しみ、
そして苦しむ。
そんな毎日でした。
⸻
摂食障害になってからおよそ8年ほど、
私はずっと、
「治したい。だけど、それはきっと今じゃない」
そんな感覚でいました。
当時は、自分が治るイメージが湧かなかった。
今思うと、
もし摂食障害を手放していたら、
私は生きていられなかったかもしれません。
「治したくない」
そう思っている人も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
⸻
摂食障害に頼りながら、
なんとか生きている人も多いと思います。
だから、
「今はまだ治せない」
そう感じる人がいるのも、
私は自然なことだと思っています。
そして、
摂食障害を治さない生き方もあると思います。
摂食障害が、
“生きるために必要なもの”
になっている人もいるからです。
⸻
私が「治す覚悟」を持ったのは、
会社を休職しても、
通院しても、
過食嘔吐が良くなるどころか悪化していき、
どんどん不健康になっていった頃でした。
その頃から、
少しずつ「治したい」という気持ちが強くなっていきました。
⸻
普通の生活がしたかった。
大切な人たちと、
ただ普通に「美味しいね」ってご飯を食べたかった。
摂食障害に、
時間も人生も奪われたくなかった。
“摂食障害じゃない自分”
として生きてみたかった。
そんな気持ちが、
少しずつ大きくなっていきました。
⸻
そんなとき、
ステップあやさんのブログを読み、
私はようやく、
「太ってもいいから治す」
そう覚悟を決めました。
⸻
太ることに強い恐怖を抱えている摂食障害の人にとって、
これは本当に大きな決断です。
摂食障害を治すということは、
少なからず体重が増えるということでもあります。
低体重のまま回復することは、ほとんどありません。
痩せたまま治る人はかなりラッキーだと思います。
⸻
覚悟を決めてからの道のりは、
とても険しかったです。
でも、
私の人生に必要な時間だったと思っています。
何度も挫けそうになったし、
実際に投げやりになった時期もありました。
過食嘔吐してしまった日も何度もある。
回復期の体型を受け入れられなくて、
たくさん泣きました。
それでも、
「太っても治すんだ」
その気持ちだけは、
なんとか持ち続けていました。
⸻
今はまだ、
「太っても治す」
と決断できない人もたくさんいると思います。
かつての私もそうでした。
ステップあやさんのブログを初めて読んだとき、
「え、太るなんて無理。吐かないなんて無理」
そう思って、
そっとブログを閉じました。
でも次第に、
その言葉が少しずつ自分の中に入ってくるようになったんです。
⸻
「決断できない私はダメなんだ…」
そう思ったアナタ。
そんなことないのです。
決断できなくても、できることはたくさんあります。
例えば、
お米を食べてみる。
夜だけは吐かずに吸収してみる。
小さなことからでもいい。
焦らなくて大丈夫です。
自分のペースでいいんです。
「治したい」
その気持ちを心のどこかに持ち続けていれば、
回復に向かっていくのだと思います。
私もそうでしたから。

コメントを残す