「禁止食」と「吸収食(安心食)」

みなさんの好きな食べ物はなんですか?
ケーキ。
ラーメン。
パン。
チョコ。
アイス。
考えるだけで幸せな気持ちになる食べ物たち。
でも、摂食障害の最中の私は、
そういう“大好きだった食べ物”たちを、
「食べてはいけないもの」にしていました。
いつからか、
自分が何を好きだったのかも分からなくなっていました。
⸻
当時の私には、
「禁止食」と「吸収食(安心食)」がありました。
禁止食は、
・太ると思っているもの
・高カロリーなもの
・食べるのが怖いもの
吸収食(安心食)は、
・低カロリーなもの
・健康的だと思っているもの
・吐かずに吸収できるもの
そんな感じでした。
サラダ、豆腐、ヨーグルトなど。
そういうものを食べていると、
「これなら太らない」と安心できました。
(吸収食から過食スイッチが入ってしまうことも、たくさんありました)
逆に、禁止食を食べて吸収することには、
強い恐怖がありました。
⸻
でも、禁止すればするほど、食べたくなります。
当時の私の頭の中は、
禁止食のことでいっぱいでした。
元々大好きだった食べ物を、
「食べてはいけないもの」にしていたのだから、
苦しくなるのは当たり前だったんですよね。
当然の欲求だったのだと思います。
⸻
回復の中で、私はまず「ご飯」を食べる練習から始めました。
何年もの間、炭水化物が怖くて食べられませんでした。
お米が怖かった。
すごく太るものだと思っていたし、
食べたら過食スイッチが入る気がしていたからです。
最初は、小さなおにぎりから始めました。
すごく美味しい。
でも、過食スイッチが入ったらどうしよう。
太ったらどうしよう。
そんな恐怖心でいっぱいでした。
実際、そのまま過食嘔吐につながってしまったことも何度もありました。
それでも、
「体と心が欲しているんだ」
「我慢し続けてきた反動なんだ」
そう自分に言い聞かせながら、
少しずつ食べ続けました。
⸻
不思議なことに、
ご飯が少しずつ食べられるようになると、
連鎖するように、他の食べ物も食べられるようになっていきました。
パン、パスタ、オムライス……
“禁止食”だったものたちが、
少しずつ「普通の食べ物」に変わっていきました。
もちろん、すぐには変わりません。
怖さもあるし、執着もある。
頭の中が食べ物でいっぱいになる日もある。
でも、「食べちゃいけないもの」ではなくなっていくにつれて、
少しずつ苦しさが減っていきました。
回復期については、
また詳しく記事に書きたいと思っています。
⸻
今の私には、禁止食はひとつもありません。
なんでも食べます。
(食べ過ぎることもあります💦)
でも、あの頃みたいに止まらなくなることはありません。
⸻
食べちゃいけないものなんて、
本当はこの世にありません。
いつ、何を食べてもいい。
自分が好きなものを食べていい。
まずは、
「自分は何が好きだったんだろう?」と、
思い出すところから始めてみませんか?

コメントを残す